作業療法士の転職時期|ボーナスを受け取って4月に入職する逆算

読了目安: 約13分

本記事はアフィリエイト広告を含みます。紹介するサービスの選定は、医師としての知見と独自の評価基準に基づいており、広告掲載の有無が評価に影響することはありません。詳しくは広告掲載ポリシーをご確認ください。

先に結論だけ知りたい方は 作業療法士(OT)の転職エージェント比較 をご覧ください。

本記事はアフィリエイト広告を含みます。 掲載サービスの一部に広告リンクを使用しています。掲載順位・評価は広告の有無に関わらず、独自基準と公開情報に基づいて決定しています。

作業療法士の転職時期|ボーナスを受け取って4月に入職する逆算

「転職したい気持ちはあるけれど、冬のボーナスをもらってからのほうがいいのだろうか」 「4月に入職したいなら、いつ退職を伝えればいいのだろう」

作業療法士(OT)が転職を考え始めると、早い段階でぶつかるのが「いつ動くか」の問題です。時期を間違えると、数十万円単位のボーナスを逃したり、希望した月に入職できなかったりします。

この記事では、入職したい月から逆算して退職日・退職の申し出・応募の時期を決める方法を整理します。ボーナスについては、金額の多寡よりも「支給日に在籍しているか」というルールの確認が重要です。

監修: 現役医師(放射線治療科・大学病院勤務)
リハ処方を出す側の視点を交えて、一般的な傾向をもとに整理します。


結論:「入職したい月」から逆算し、ボーナスは支給日在籍で判断する

先に結論を整理します。

狙い入職月の目安動き出す時期の目安向いている人
年度替わりに合わせる4月前年の10〜11月に準備、12月に退職を申し出る新しい環境で長く働きたい人
冬のボーナスを受け取って移る1月・2月11月に応募を始め、賞与の支給日の後に退職日を置く収入を落とさずに移りたい人
夏のボーナスを受け取って移る8月・9月5〜6月に応募を始め、賞与の支給日の後に退職日を置く年度途中でも動ける人
時期を選ばない随時体調や環境が限界に近いとき心身の負担が大きい人

ボーナスの扱いは職場ごとに違うため、まず自分の職場の賃金規程(または就業規則)を読むことが最初の一歩です。次の章から順に見ていきます。


ボーナスと退職日の関係を先に確認する

賞与は法律で支払いが決まっているものではない

給与と違い、賞与(ボーナス)は法律で一律に支払いが義務づけられているものではありません。支給の有無、支給月数、支給日、対象者は、就業規則や賃金規程で決まります。

そのため、「毎年もらっているから今年ももらえる」とは限りません。職場の規程に、次のような記載があるかを確認します。

  • 賞与の支給時期(例:6月と12月)
  • 算定の対象期間(例:前年10月〜3月の勤務が夏の賞与に反映される)
  • 支給日に在籍していることが条件になっているか
  • 退職の申し出をした人の扱い(減額や不支給の定めがないか)

「支給日在籍要件」とは

多くの職場では、賞与の支給日に在籍していることが支給の条件になっています。この定めは、一般に有効と扱われることが多いとされています。

つまり、算定期間にしっかり働いていても、支給日の前日に退職すると賞与が出ないことがあります。逆に、支給日に在籍していれば、その後すぐに退職しても受け取れるのが基本です。

ただし、具体的な扱いは規程次第です。次のような違いがあります。

  • 支給日に在籍していれば満額を受け取れる
  • 在籍期間に応じて按分される
  • 退職の意思を伝えた人は減額される(規程に明記されている場合)

規程が見当たらないときは、人事担当や事務部門に「賞与の支給条件を確認したい」と聞いて構いません。確認する時点では、退職を考えていることを伝える必要はありません。

求人票の「賞与年2回」は実績を確認する

転職先を選ぶときにも、賞与は落とし穴になります。求人票の「賞与年2回」という表記は、支給の保証ではなく制度の有無を示しているだけの場合があります。

面接や担当者への確認では、次の3点を聞いておくと実態が見えます。

  1. 前年度の賞与は、基本給の何か月分だったか
  2. 入職初年度の賞与は満額か、在籍期間による按分か
  3. 賞与は固定か、業績や評価で変動するか

「賞与込みの年収」で比べるときは、この実績月数で計算し直すことをおすすめします。年収の比較はリハ職の労働条件通知書の読み方も参考にしてください。


退職日から逆算するとこうなる

逆算の考え方

退職の手続きは、次の順番で進みます。

  1. 入職したい日を決める
  2. その前日(または少し前)を退職日にする
  3. 退職日から、就業規則で定める申し出の期限をさかのぼる
  4. 申し出の日から、引き継ぎの期間をさかのぼる
  5. 内定が必要な日(応募・面接の開始日)をさかのぼる

申し出の期限は2つある

退職の申し出には、2つの基準があります。

  • 法律上は、期間の定めのない雇用の場合、退職の申し出から2週間で契約が終了します(民法の定め)
  • 就業規則では、1〜3か月前までに申し出ることと定めている職場が多くあります

実際には、リハ科の人員配置や施設基準、担当患者の引き継ぎを考えると、就業規則に従って1〜3か月前に伝えるのが現実的です。就業規則の期限と法律上の期限が異なる場合の考え方は、リハ職の円満退職の進め方で整理しています。

逆算の例:冬のボーナスを受け取って4月に入職する

例として、12月10日にボーナスが支給される職場から、翌年4月1日に新しい職場へ入職する場合を考えます。

時期やること
10月賃金規程で支給条件を確認。希望条件を3つに絞る
11月転職サービスへ相談。求人の比較と見学を始める
12月10日ボーナス支給(在籍していることが条件)
12月中旬上長へ退職の意思を伝える(就業規則が3か月前なら、この時点で3月末退職に間に合う)
12月〜1月応募・面接。内定を得てから退職届を出す形が安全
2〜3月担当患者の引き継ぎ、有給の消化
3月31日退職
4月1日入職

この例では、ボーナスの支給日を過ぎてから退職の意思を伝えています。支給日の前に退職を伝えるかどうかは、規程と職場の雰囲気を見て判断します。規程上は問題がなくても、伝えた直後に担当の配置が変わるなどの影響が出る職場もあります。

伝えるのは「内定後」か「内定前」か

退職の意思を伝えるタイミングには、2つの考え方があります。

  • 内定後に伝える:次の職場が確定してから伝えるので、収入の空白を作りにくい。退職日までの期間が短くなるため、就業規則の期限に注意が必要
  • 内定前に伝える:引き継ぎの期間を長く取れる。ただし内定が出なかった場合に、立場が難しくなるおそれがある

在職中に動く場合は、内定後に伝える形が選ばれやすい傾向があります。ただし、年度末退職で就業規則が3か月前を求めるなら、内定を待たずに12月中に意思を伝える必要が出てくることもあります。この場合は、面接の日程を1月の早い時期までに組み込むように担当者へ依頼しておくと安心です。


作業療法士の領域別・求人の動きの傾向

作業療法士は、働く領域が広い職種です。領域によって、求人が動きやすい時期にも違いが出ます。以下はあくまで一般的な傾向で、地域や施設によって異なります。

領域求人の動きの傾向時期の考え方
急性期・回復期の病院年度末の退職者を見込み、年明けから春にかけて募集が増える傾向4月入職を狙うなら12〜2月に応募
精神科病院・精神科デイケア欠員補充が中心で、通年で募集が出ることが多い賞与を受け取ってから動いても間に合うことが多い
児童発達支援・放課後等デイサービス年度替わりの体制づくりに合わせて、冬から春に募集が出やすい傾向4月入職を狙うなら早めに
介護老人保健施設・通所・訪問通年で募集が出る傾向。急募の案件が出ることもある条件が合う求人が出たときに動く

領域ごとの特徴は、次の記事も参考になります。

特定の月だけを狙うよりも、希望する領域の求人が出るタイミングを担当者に確認するほうが確実です。


求人を実際に見ながら時期を考えたい場合は、当サイトのランキングで1位に挙げているレバウェルリハビリが起点にしやすいです。職場の雰囲気や単位数の実態といった求人票に出にくい情報を担当者に確認でき、入職したい月を伝えて求人を絞り込めます。登録・相談は無料です。

レバウェルリハビリの求人を見る(無料)

登録する前に評判を確かめたい場合は、良い口コミと気になる口コミを「レバウェルリハビリの評判・口コミ」にまとめています。

時期ごとのメリットとデメリット

どの時期にも一長一短があります。自分の優先順位と照らして選んでください。

時期メリットデメリット
1〜3月(4月入職に向けて)求人の数が多く、比較しやすい。新年度の入職者として迎えられやすい競争が増える。退職の申し出が年末〜年始に重なる
4月入職同期や新人と同じタイミングで、研修の枠に入りやすい3月は現職の繁忙期(年度末の退院調整など)と重なる
6〜8月夏の賞与を受け取ってから動ける年度途中のため、求人の数は春より少ない傾向
10〜11月準備の時間を十分に取れる。冬の賞与の前に条件を整理できるすぐに入職できる求人は少なめ
随時欠員補充の求人は条件が良いこともある現職の引き継ぎが十分に取れない場合がある

4月入職を狙う場合の月単位の進め方は、年度末(3月)退職・4月入職を目指すリハ職の逆算スケジュールで詳しく整理しています。


時期より優先してよい場面

ここまで時期の話をしてきましたが、時期を優先してはいけない場面もあります。

  • 眠れない、食欲が落ちる、出勤前に動悸がするなど、心身の不調が続いている
  • 労働時間や賃金が、契約と大きく異なる
  • 職場でハラスメントを受けている

こうした場合に、「ボーナスをもらってから」と我慢を続けると、回復に時間がかかることがあります。数十万円のボーナスよりも、健康のほうが長い目で見て大きな資産です。心身の不調が強い場合は、受診や休養を優先してください。退職後の公的な給付については、リハ職が退職後に受け取れるお金で整理しています。


よくある質問

Q. 退職の意思を伝えたら、ボーナスを減らされますか。
A. 規程に定めがなければ、意思を伝えたことだけを理由とする減額は、認められにくいと考えられます。ただし、評価の査定や支給条件に影響すると定める職場もあります。賃金規程を先に確認してください。

Q. 賞与の支給月の直前に入職すると、賞与は出ますか。
A. 入職初年度は、在籍期間に応じた按分や、支給の対象外とする職場が多くあります。面接のときに「入職初年度の賞与の扱い」を確認しておくと、年収の見込み違いを防げます。

Q. 4月入職に間に合わなかったら、次はいつがよいですか。
A. 夏の賞与を受け取れる7〜9月入職や、秋の10〜11月入職があります。求人は通年で出るため、4月だけにこだわる必要はありません。

Q. 転職回数が気になります。短期間での転職は不利ですか。
A. 在籍期間の短さは、面接で理由を問われることがあります。考え方は転職回数が多いリハ職の転職戦略で整理しています。入職1〜3年目の判断は新人PT・OT・STの転職タイミング判断ガイドをご覧ください。


まとめ

  1. OTの転職時期は、入職したい月から逆算して決める
  2. 賞与は法律で一律に決まるものではなく、賃金規程と支給日在籍の定めで扱いが変わる
  3. 退職の申し出は、法律上は2週間、就業規則では1〜3か月前が一般的。就業規則の期限を先に確認する
  4. 求人票の「賞与年2回」は、前年度の実績月数と入職初年度の扱いを聞いて計算し直す
  5. 4月入職なら、10〜11月に準備、12月に退職の申し出が現実的な目安
  6. 心身の不調が強いときは、ボーナスよりも健康を優先してよい

時期は、条件を整理するための道具です。いつ動くかを決めるだけで、確認すべきことが具体的になります。まずは賃金規程を開いて、支給日と在籍の条件を確かめるところから始めてみてください。


本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。賞与・退職の扱いは、勤務先の就業規則・賃金規程や雇用契約によって異なります。法律上の取り扱いについては、勤務先の人事担当や労働基準監督署の総合労働相談コーナーにご確認ください。

結局どのサービスを選べばいいか迷ったら

現役医師が独自基準で比較した職種別の最新ランキングをチェック

関連記事